どこからものを言うのかが大事

世の中の経営者をたった一つの視点で二分すると、
1、自分が優れていることを証明しつづけないと立場の危うい経営者
2、自分は優れていることを証明しなくても安心していられるような環境を築いている経営者
という優劣の感情で見ることができます。

後者は劣っているわけではなく、大きな言葉で言えば、「愛」の精神で組織を固め、お客さまにも愛されるといういわゆる心の信頼関係を築いているのだと言えます。前者は、利害関係、儲かった、損をしたという関係が土台だろうと思います。
これは、教員にも言えることです。一定の優秀さがあるので採用されているという前提で、その後生徒や保護者とどのような関係性を築くのか。心の信頼関係か、利害関係(できる、できない、受かった、落ちたで一喜一憂する)。

優劣感情は、勝っているうちはいいですが、必ずやってくる負けの時に、恐怖となり、不安が怒りと変わり、人や社会が敵に見えてしまう。戦争を率いる指導者に近いのかもしれません。

これまで多くの経営者と向き合ってきたなかで、この視点は、重要なことを示唆してくれているように感じます。どちらが良い、悪いではないのかもしれません。事業の目的を利益の最大化というところにおけば、いずれでも儲けが出れば優れていると言えるかもしれません。しかし、私はあえて後者の立場を大切にしたいと思います。生き方の問題かもしれません。「言葉と経営」の観点と親和性の高いのは、後者だということです。このことは、言葉の仕事として、癒し、望む方に向かわせることができます。言葉=思考だからです。恐怖や不安、怒りからものを言うのか、愛の精神でものを言うのか。興味のある方は、一緒に考えてみませんか。


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