やっぱり「言葉と経営」

昨日は、香川県立保健医療大学にて、講義を依頼いただき、看護科の1年生70名にお話をしてきました。いただいたテーマは「論理的に考え伝える力の重要性と情報倫理」。論理的とはどういうことか、ということに時間を割いてお話をしました。あくまでも、コピーライターとしての登壇です。

私は、コピーライターは、もはやメディアに宣伝文句を書くことだけが仕事ではないと考えています。もちろん、今でも宣伝文句の依頼は変わらずにあります。しかし、言葉の力で企業経営を見た場合、企業活動の最上位概念である理念やフィロソフィーになるし、それを販売の観点から見れば広告になり、社員教育の観点から見れば、クリエイターが日常的に活用している(はずの)デザイン思考に至ります。それら全てを、またはそれぞれをこれまで企業に提供してまいりました。

コピーライターが広告のコピーだけを書いていれば良いなんて誰が決めた!?
これは、亡き師匠・柴田常文氏に言われたことです。それ以来、私は、コピーライターの力を広く社会のお役に立てる局面を丁寧に探そうという意識で仕事に当たっています。

昨日の学生さんに向けての論理的な思考力、読解力のお話も、その一つ。決して難しい話ではなく、無意識のうちにやっている思考に「論理」という視点から光を当ててみただけのこと。これは「ものの見方」の話だよ、と何度か言いました。企業活動も、私は同じだと思っています。ものの見方によって、意識が変わり、日々の動きが変わり、お客さまとの関係性が変わり、利益が変わる。目先の利益に忙しい企業経営者に響くかどうかはわかりませんが、言葉の力に可能性を見出したい企業経営者と一緒に仕事ができることが、今の私の幸せの一つです。


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