試みとして

振り返ればコピーライターの黄金時代とも言えた糸井重里さんが1行100万円とも1,000万円とも言っていた時代は過ぎ去り、AIでも書ける時代に、コピーライターの意味はあるのか。その意味または価値を自らの手で切り開く時代に差し掛かったように思います。

一つの私の仮説は、言葉はエネルギーであり、エネルギーや熱意、魂を込めた表現には相応のリアクションが来るであろうというこの世の法則みたいなもの。バイアスというものもそうですね。バイアスとはネガティブなものではなく、極めて人間らしい主観でもあり、その匙加減は、まだAIでは十全に行えないように思います。時間の問題かな。

いずれにしても、それでも言葉をつむぎ、コピーや文章を書いていくという営みは、エネルギーやバイアスに一つの価値を見出す人とどのくらい共鳴できるか。これもまた実験的で面白い。

すでに6年目に突入している国語や英語を子どもに教えるという仕事は、正しい言語運用能力を磨く上で、コピーライターの職と相乗効果になっています。さらに精進して、AIとの共存を図りたい。AIにできることはお任せ、できないそれでもと注文のいただけることには最大のエネルギーを投下したいと思います。


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少しずつ感じる変化

 求人情報を書くという仕事は、今も昔もコピーライターの仕事として変わらない。しかし、年々暖簾に腕押しというか、書いてても虚しさが残る。ちょっと前までは、いろんなことを犠牲にして、就職や転職を希望する組織に自分を合わせにいくことが暗黙の了解であり、そのような犠牲の上に企業と求職者のお見合いが成立した(しやすかった)のだと思う。

 しかし、今は、犠牲にするのはおかしい、あれもこれも大事なんだ、という主張が通りやすい時代空気になってきた。子育てパパ、親の介護などはその一例。そんなものを犠牲して働くなんておかしいという主張を、企業はある程度聞かなくてはいけない。もっと目には見えない個人的な価値観は山ほどあると思う。多様性ですね。

 企業とはこういうものだから、組織とはこういうものだから、というこれまでの価値観や常識といった類のものも、今の求職者には一つひとつ点検、検討する対象であり、納得しないと動かない時代だと感じています。当然、「俺はこうやってやってきた」と犠牲を主張し、正当化する向きも出てくる。両者の溝はおそらく一生埋まらない。どちらが正しいということもなく、そういう時代空気を感じるという話。そういう空気感を文章で伝えるのは、難しい。難しいが、やらないと企業と求職者のお見合いは、うまくいかない。うまくいかないと、企業は露出を増やす。結果、求人サイトばかりが増えて、意味のないコンテンツが宇宙に拡散されるばかりではちょっとね・・・だから。


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関わらせていただいた方がうまくいくのを見るのは嬉しい

コピーライターとして、その存在が全てとは言い切れませんが、多かれ少なかれ関わらせていただいた方々がうまく行っている姿を見るのは、とても嬉しい気持ちになります。

・コピーライターとして子どもたちと企業のコーディネーター役として新商品の開発に関わり、その取り組みが子どもの成長だけでなく、指導教諭が論文化し、高く評価されていたこと
・ネーミングをはじめとするブランディングに関わった商品が「売れてますよ」と報告をいただいたこと
・言葉で事業やサービス内容を「整理」して「伝える」お手伝いをさせていただいた企業が、順調に推移していること
・混沌としていた経営者の頭脳が、社長の思いを整理して表現することで、スッキリしたこと

広告とかブランディングとか、くくる言葉は色々時代によって変わりますが、やりたいことを言葉で整理し、伝わるように加工して見せるという営みは、いつの時代も同じだと感じています。言葉はエネルギーそのもので、その意味で、いまだにどんな仕事でもその経営者や商品が憑依してきた状態で生み出すということにも変わりありません。形式的な言葉をスルーする知恵を広告やブランディングの手法の進化とともに人々は身につけてきていると思います。平易な言葉でも、そこに魂の宿った言葉を生み出す、これは経営者ご自身がされるのがベストとは思いますが、その手に余る場合は、コピーライターの出番なのだろうと思っています。


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クリエイティブ無料相談会(2021.01)

【クリエイティブ×企業経営_無料相談会】
クリエイティブの力で、企業を元気に!面白く!

1月は20(水曜)21(木曜)いずれも10時から15時まで開催。

・経緯
コロナ禍以前の2018年に、香川経済同友会としてメビック(大阪市)の視察をさせていただき、「クリエイティブハブ構想」なるもの香川県に提言させていただきました。主旨は、クリエイターと事業者の恒常的な交流の場をつくることで、相互理解を促進し、事業経営にクリエイティブの力を生かしやすくするプラットフォームづくり。これまで特に目立った動きも認められないので、自分でやってみようと立ち上がります。

・立ち位置
CONERIとしてではなく、大阪市経済戦略局が設置し、公益財団法人大阪産業局が運営するクリエイティブ産業振興施設「メビック」のエリアサポーターとして立ち上がります。メビックでは、10年以上も前から、毎日のさまざまな活動を通じて、仕事や立場にかかわらず、こころが通じあう関係性を大切にし(クリエイターと事業者の恒常的な交流の場づくり)、つながりのその先にある、豊かなクリエイティブが生まれるための環境づくりに取り組んでいます。企業経営にクリエイティブがうまく活かせるのは、その結果にすぎません。

・やること
1) CONERIとして事業者のクリエイティブ相談会を実施していたものを、そのまま継続します。
2) CONERIで解決できることは、自社の存在意義の言語化、その論理的な展開としての宣伝・広告、商品開発、営業施策、社内施策ですが、CONERIの仕事になる、ならないはどちらでも構いません。
3) 相談内容によって、適任と思われるクリエイターの紹介、交流の促進、メビック主催の事業者とクリエイターの交流の機会等をご案内します。仕事になった場合でも、手数料をいただくものではありません。

・こだわり
1) 全国区であること。
→わたしはメビックの「エリアサポーター」として香川県に在住していますが、コピーライターとしてデビューして以来、全国区であることをずっと意識しています。その証拠に、全国区の広告賞の受賞を重ねてきました。エリアの事業者の課題を、全国区のクリエイティブ力で解決に導きます。全国や世界のクリエイターと、オンラインを活用してつなぎます。
2) これまでの枠を疑い、壊す
→わたしはコピーライターを軸足として、大学院の研究生として地域・交通計画の分野で論文を書かせていただき、言葉の力を子どもに授けようと国語・現代文の学習塾「OSアカデミア」を主宰するのみならず、言葉による心の「解放」を肉体でとらえるリラクゼーションマッサージのセラピストなど、とにかくクリエイティブの力が様々な世界で生きることをみずから体験しています。商品の売り文句を書くという旧来のコピーライターの枠に囚われて生きていないことが、ご相談者のお役に立てるものと考えています。

・日時
毎月4回、水曜と木曜の午前(10時から12時)を原則として、予約制にて無料相談会を開催します。
1月は20(水曜)21(木曜)

・協力
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック


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明けましておめでとうございます(2021)

本年も、CONERIをよろしくお願いいたします。

いまは元日の19時過ぎ。テレビで、コンビニ各社の「イチ押し」のお惣菜やパン、スイーツを一流料理人が「合格」「不合格」とやっています。コンビニの開発担当者が「合格」が出るように祈り、結果に涙しています。嬉し涙、悔し涙、悲喜交交。彼らの姿を見て、わたしは、こういう人と仕事がしたいと思いました。

気持ちを込めて、魂を込めて作ったものを、なんとか言葉で売って欲しい。そういうオファーを今年もお待ちしています。自社のアプリをスマホに入れてもらえればOKとか、ウェブをとりあえず作っておけば OKという、いわゆるデジタルの「仕組み」で売ろうとする流れがある中で、その中の言葉に期待し、魂を乗せたいと思われる方との出会いに恵まれることを希望します。

今年も、皆さまにとって、そしてCONERIにとっても最高の幸せを掴む年となりますよう。


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