【これも、コピーライターの視点_33】

fastの時代は、企業コミュニケーションも
効率の時代でした。
一斉に同じ情報を全国に伝えることにおいて、
マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど)
は、優れた威力を発揮すると
信じて疑うことはなかった時代。

インターネットの出現あたりから、
マスメディアは、ネットとの相対比較に
さらされて、互いの特徴を生かし合うようになってきました。

メディアの変化にあわせて、
わたしたちの気持ちも変わってきました。
説得をされたくない、というのは
その一つだと言えます。
説得ではなく、共感したいのです。

説得は、fastのコミュニケーションとすれば、
共感を丁寧に広げていくのは、slow。
「わたしだけのもの」が欲しいという時代に、
全国一律の広告の意味が限定的になるのも
うなずけることです。

企業コミュニケーションは、
広告という一つのフェーズではもはや手におえず、
起点となる理念から、企業内の風土、文化に涵養しつつ、
総体として多角的に、順を追って構築することが肝要。
急がば回れの精神です。


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