【これも、コピーライターの視点_28】

「言葉の経営」と言われて
まず何からすれば良いのかという質問の回答。
企業における言葉の最上位は、企業理念です。
Corporate philosophyともstatementとも言われます。
広告の方が露出が華やかで、
広告表現が先に立ちそうに思えますが、
理念は、すべてに優先します。

企業経営をデザインするという着想は、
1970年代前後に、すでに中西元男氏が提唱し、
CIの火付けとなったことで、
企業はロゴマークを持ちましょう的な曲解を生み、
実際、ロゴマークをつくったり、
漢字の社名をカタカナにする
というようなことがブームになったことがありました。

当時を振り返ると、最上位に理念を掲げている企業は
ごく一部ではないか。
または、理念を掲げていても、それが壮大すぎて、
総論賛成までは良いけれども、
それ以降、自社は、または自社の社員一人ひとりは
どのように動けば良いかが見通せない
力のない言葉が額縁に入れられて
社長室に掲げられているに過ぎない
という例は枚挙にいとまがありません。

理念が、機能する言葉になっているのか。
とにかく、わたしが企業にかかわることになったときに、
最初に目がいくのは、そこです。
理念の具体的(論理的)な展開が
ロゴマークであり、企業スローガンであり、
指針であり、営業方針であり、営業ツールであり、
広告・広報であり、サイン計画であり・・・
なのです。


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