【これも、コピーライターの視点_99】


<思いの薄い商品は消え去るしかない>

ある企業の会長に、話を伺った。
いまや世界で、万単位を流通するヒット商品。
コアなファンも定着。
しかし、立ち上げ当初は、赤字続き。
販売店への扱いの依頼も、NOの連続。
役員会では、全員反対されたのは
いまから20年前のこと。
その日のことを、ピンポイントで記憶している会長。
同年に、営業黒字に転じさせたときのことも、
昨日のように覚えておられた。

原体験からくるチャレンジ精神と、
自分と同じように、必ずこの商品に
喜び救われる人がいるという信念。
これがなければ、数字だけの経営では
早々に撤退していた。

思いを伝えることの大切さを
企業文化として全社員に浸透させ、
それは無形の資産として企業を支える。
いかに作るか以上に、
いかに愛されるか。
このことを忠実に実践している
この企業の決算もまた立派な黒字。
数字の管理だけでは、売れない。
絶対に無理が来る。

思いの薄い商品は、消え去るしかない。
思いを伝えられない企業もまた、
消え去る時代。
そして、思いを伝えるのは
言葉であるという事実。
言葉を持たない企業の危うさを思います。


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