【これも、コピーライターの視点_139】

<今日は昨日の続きである保証はない。CONERIも変わる。>

今日、消耗品の交換でカーディーラーに行くと、待ち時間に展示してある新車の説明をしてくださいました。そこから、クルマの未来へ。フランスは、2040年までにガソリン車の製造をやめ、ハイブリッドか電気などに変えるそうです。そうなると、エンジンの不調というものがなくなり、内燃機関を診ていた修理工場は役割を失い、消耗品(ワイパーのゴムとかタイヤなど)の交換くらいしか発生しなくなるそうです。ヘッドライトなどはLEDになり、球の交換ということもなくなるようです。自動車整備工場の未来は、今日の延長にはなくなります。このように「未来は不確かだ」、つまり、すでに成功しているモデルの模倣では、自社の未来はないという考えのもとに、CONERIが実施しているのが「デザイン思考」による企業内部からの体質改善です。

昨日は、保険代理店の方が見えられ、視察したいモデルがないとのこと。保険の窓口など、集客の装置がかつてほど機能しなくなったと同時に、被保険者の最適プランはAIが担う時代。保険代理店に勤める「人」の役割が問われています。不確かな未来をどのように切り拓くのか。言葉を軸に学びの場をつくることがいっそう求められています。CONERIの未来も、かつてのコピーライターのモデルにあるとは考えていません。コピーライターのスキルに基づき、その枠を壊していくことで、あたらしい職域の変容と可能性に挑んでいます。

その過程として、いまのオフィスを出ることにしました。踏ん切りがついたのは、所属している大阪大学大学院の教授からのメッセージ「人見さんが、もう少し学生を指導する立場で能動的にかかわってくれればと思います」。現在は、毎週月曜に研究室に行っていますが、その割合を増やすようにするつもりです。研究の成果は、得意先に惜しみなく提供していますので、研究と実践を1:1くらいの割合にしていく予定です。

番町のこの場所で約11年。多くの人に恵まれ、仕事に恵まれました。この場を借りて、心からの感謝をお伝えいたします。ありがとうございました。事業を始めるとき、事務所と固定電話がないと信用がないという思い込みは、いまや無効になりつつあります。ケータイとノートパソコンだけで、世界を相手に仕事をしている人が出現しています。某社の新年会で「10年後の自分」を書くというお題があり、わたしは「ニコニコ フラフラ 世界へ!」と書きました。コピーライターの言葉の仕事が、思考の仕事(デザイン思考)に展開し、言葉を軸とした企業経営のお手伝いをさせていただくまでは到達しました。次は、世界です。次の10年スパンで新しい一歩を築きたいと思います。大阪と高松の移動をしながら、世界に近づこうと思います。


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【これも、コピーライターの視点_07】

昨日は、課題意識や問題の設定について
書きましたが、少し私たちの手元に
話題を戻してみたいと思います。
それは、言うほど簡単ではない、という認識です。

薬の売上以上に、医療制度そのものを
脅かしている問題は何か。
それは、「順守」の問題であると
誰かが「発見」しなくてはいけないし、
「発見」して「発言」しなければいけない。
それが「正解」とも分からないのに、
大方の傾向やデータを分析し
「大いなる仮説」として発言することは
多少の差はあれ、勇気が必要です。
自己肯定感が必要です。

内閣府の調査(平成26年版 
子ども・若者白書(全体版)特集1自己認識 )で、
「自分に満足をしている」という質問で
日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、
フランス、スウェーデンの各国で調査した結果、
日本人がもっとも低くて45パーセントくらい。
あとの国は、低いのが韓国の70%、
アメリカでは9割の若者が
「自分に満足をしている」と回答しています。

つまり、日本の若者は諸外国と比べて、
自己を肯定的に捉えている者の割合が低く、
自分に誇りを持っている者の割合も低いと分析。
これは、「デザイン思考」のベースになる力です。

唯一解にたどり着くことを求められた教育は、
仮説や戦略、見通しといった
正解じゃないかもしれないという着想を
たしかなものにしたり、表現したりする力を
奪っていたのかもしれません。

しかし、これからの世の中は、
絶対的な正解などなく、
大いなる仮説と検証の繰り返しでしか
成長・発展しないのです。
さて、困った、と思いますか?
それとも、楽しい!と歓喜に沸きますか?


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【これも、コピーライターの視点_05】

「デザイン」と「デザイン思考」は別。
design doingかdesign thinkingか。
doingは、デザインの教育や訓練を受けた
専門的な職能を持つ人の専売特許で、
彼らは一般的にはデザイナーと呼ばれています。

「デザイン思考」とはわたしが言わずとも、
黒川利明氏(科学技術動向研究センター 客員研究官)
によると、
イノベーションを推進するアプローチで、
2004 年ごろに米国パロアルトにある
IDEO というデザインスタジオで用いられた標語
に基づいていると言われています。

そして、2005 年に、Business Week 誌が
“design thinking”と題した特集号を発行したことで、
世界的に広く知られるようになります。
現在、デザイン思考の説明には種々ありますが、
「課題解決に取り組むためにアプローチする際のやり方」
ということに集約できそうであると、
黒川氏は整理しています。

つまり、デザイン思考とは
課題解決のアプローチなのです。
デザインとは、課題解決。
これが、言葉の本質です。
ですから、専門的なデザインスキルを持たずとも、
社長さんだって、居酒屋で意気投合したおじさんだって、
板前さんも、教師も、お母さんも、子どもも、
もちろんコピーライターだって、
課題解決に対する考えと見通しを示すことができれば、
デザイン思考をしていると言えるわけです。


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【これも、コピーライターの視点_02】

教育の言葉に
「知識・技能」と「生き方・あり方」
というのがあります。
知識・技能とは、できることを増やしていく
というイメージ、学習を量でとらえる視点。

明治の文明開化以降、
わたしたちは、欧米に倣い、追いつくために
必要な学習を「量的」にとらえて
その達成をテストではかられてきました。

いま、もはや欧米の模倣が
唯一の成功の道ではないと悟ったわたしたちは、
模倣する未来を失い、
教育の世界では、知識・技能の「活用」、
つまり、「思考力・判断力・表現力」を
養おうとしているようです。
その起点は、「子どもの願い」だと
仮定している研究が散見されます。

企業のコミュニケーションも同じです。
知識・技能、つまり、自分たちができることを
声高に言っても「うるさいわ!」という時代。
それは、知識・技能に差異が見出しづらい
ということも一因として挙げられます。

そうであれば、生き方・あり方
つまり、自分たちの企業はこっちを向いていますよ!
こんな価値観でやっていますよ!
ということを言うのが合理的な時代。
コピーライターが
教育の変化から学べることは大きいのです。


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【どこで、誰が、何を言うのか】

この3つの掛け算が
広告の効果を決める大きな要因。
どこで、とは、メディア。
テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、ネットなどなど。

誰がとは、企業が、ということが大半ですが、
誰という以上、企業であれば、
人格が規定されていることが望ましい。
キャラクターや女優さんに言わせるというのは
一つの手段です。

何を言うかは、意外とボケやすい。
たった小さな名刺サイズの広告でも、
そこに何を1行で言うのかは、
社長でさえ、迷いに迷う。

ワンメッセージ、ワンコピー。
これが、伝わる原則です。
ということは、引き算する発想が大事。
詰め込みは、百害あって一利なし。


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