理念とキャッチフレーズ、何が違うの?

質問をいただきました。
企業理念、キャッチフレーズ・・・
これらの違い、区別は何ですか?

お答えします!
企業の憲法。これが、理念です。
わたしたちのあり方。
具体的に言うと、
自社は、どのような価値を生むのか。
それが、理念です。

理念は、もう少し具体化していくなら、
指針というものが生まれてきます。
その価値を、どのようにカタチにしていくのか
を言葉にしたものです。

キャッチフレーズは、
個々の商品やサービスにおいて
開発されるもので、
理念の下位概念となります。

経営を機能させる言葉は
いろんなレイヤー(階層)があります。
その一貫性を見失い、
バラバラとしては、
ブランドとしての力が薄まります。


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いっぱい愛して。

欲張りなのは、経営者の常。
前作のロールケーキ「軽く愛して。」
に続く第二段。
今回は、チーズタルト。
一口じゃ食べきれませんが、
二口か三口でペロリと食べられる大きさ。

小さいだけに、いっぱい買って欲しい
というシェフの思いを、
愛のフレーズにしてみました。

実際、店頭では、
5個や10個単位の箱詰めで
買っていかれるお客さまが
多いようです。

愛して!というお願い系の表現は、
一般的にはNGです。
「〇〇してください」
という言い方に、共感はないからです。
しかし、「愛」となれば話は別。
愛のgive & takeは、私たちの日常であり、
いずれの欲求も持つのが人間。
そこに普遍的な共感が生まれるのです。

何はともあれ、
このキャッチフレーズで
商品が動いたことに、一安心。
店の看板商品にまで
成長しているそうです。
そこまでいくと、
言葉の役目を果たせたというものです。



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玄人

具合が悪くて医者にかかると、
医者は、その原因を特定しようと、
いくつかのことを試みます。
風邪っぽいなら、
喉を見たり、聴診器で心臓や肺の音を聞いたり、
お腹を触ってみたり、
今日に至るまでのことを聞いてきたりします。

その道のプロは、
有効な補助線がいくつも引けて、
原因の特定と処方を知っている。

コピーライターも同様で、
企業の持つ言葉のどこに課題があり、
望む状態に届かないのか、
いくつかの引くべき補助線を知っていて、
対処法を具体的に導くことができます。

同じ現象を見ていても、
その道に明るい人には、
素人が見えていないものが見える。
それを玄人と言います。
「玄」とは、
奥深くて明かりの及ばない所の色。
奥深い意味を感じさせる。奥深い道理。
だそうです。
納得の漢字です。


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欲しかったのは、言葉だったンだ!

「わたしは、言葉が欲しかったのだ!」
という気づきと驚き、納得感を手にされたのが、
吉田建設さん(香川県)の事例。

当初、
「写真や数字で表現できるデザインや性能だけでなく、
その概念(コンセプト)を伝えるにはどうしたらいいか」
を悩んでいました。

その悩みは、「30年日記 30の幸せ」という
新築事業におけるキャッチフレーズの開発で
見事に解決したのです。

社長のお話を何回か聞くうちに・
明らかに、社長の思いは「30年」にある。
だったら、それを軸に、
前面に出せる言葉を考えよう、
というのが、わたしの着想の第一歩でした。

新築から30年というのは、
実は、建て替えやリフォームを考える
一つの節目だそうです。
その30年に、建設会社として責任を持つ覚悟であり、
施主にとっては、30年間、毎年、
その家を舞台に、かけがえのない幸せが
丁寧に積み重なっていきますように
という思いが込められています。

写真やデザインで表現し切れなかった思いは、
そのキャッチフレーズで見事、言えたのでした。
「最初は求めているものが言葉だとは
夢にも思っていませんでしたが、
共感を得るコミュニケーションの手段として、
言葉は欠かすことのできないものでした」と
吉田建設さん振り返っています。
言葉を持つ企業は、元気な企業です。


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さあ、一週間のはじまりです!

人ごみのなかでも新入社員の区別が
まだつく4月の第3週目の月曜です。
まだ会社に入ったばかりのころのわたしは、
その会社の扱う商品知識を頭に入れるのに
精いっぱいでした。

わたしは、広告営業という仕事で社会に出たので
その会社の扱う広告メディアの知識、
印刷の知識などを研修でみっちり叩き込まれ、
そんなことばかりに意識がいっていました。

そんな状態で営業に出ても、
頭にあるのは、商品のことと、売上目標の数字。
お客さまのことなんて、ちっとも考えてなかった
二十歳過ぎの自分を思い出して
笑ってしまえるのは、イマだからですね。

やはり、その商品を購入することで
お客さまの安堵や歓びが感じ取れないと
売る側としては一人前とは言えない。

同様のことは、言葉にも言えるのです。
企業理念という企業の最上位に位置づく言葉は、
自社の商品やサービスを通して
お客さまにどのような価値を創造/提供するのか
ということが言葉になったものです。

誰かの歓ぶ顔、明るい表情、やさしい気持ち、
楽しい気持ち・・・
そういうものが、自社の商品やサービスの
向こうに実感を伴って見えてくれば
その人は、その企業をある意味で
代表していると言っていいのでしょうね。

月曜のあさ、
商品やサービスの向こう側にある
お客さまの笑顔を想像しながら、
エンジンをかけていきましょうか!


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